スピッツの刺激

その1:ヒバリのころ?

わたしとスピッツとの出会いは、考えてみるととても昔なのだけど、それはスピッツのデビュー以前から聴いていた、名古屋ローカルのラジオ番組「SFロックステーション」だった。この番組は深夜1時から3時までの時間帯に放送されていて、当時まだ小学校から中学にあがりたてのわたしには相当に辛い時間帯なのであったが、ほとんど毎日欠かさず聴いていた。

この番組の構成としては、はじめの15〜20分間はパーソナリティの藤沢えいこさんがお薦めのアーティストの新譜やリクエストに答えて曲をかける時間で、そのあと各々のミュージシャンが受け持つ番組(曜日ごとに違う)に移行される。わたしはそのころお目当てのバンドの番組を毎週聴いていた。まぁ毎日欠かさず聴いていたとは言っても、そのバンド担当の曜日以外ははじめの新譜紹介コーナーくらいしか聴いてなかったのだけど。

前置きが長くなったが、おそらくわたしはその最初のコーナーでスピッツのデビューシングル「ヒバリのこころ」を聴いたのだと記憶する。最初のAメロとサビが印象深い。のちにシングルを買ってきいてみて懐かしくそのころのことを思い出したもの。だけど、ショックだったのはタイトルを「ヒバリのころ」だと勘違いしていたこと。このことは恥ずかしくて誰にも言っていないけど、この際だからばらしちゃおうと思う。不自然さはない、でもよく考えてみるとへんだなぁ。やっぱり「空耳」してたのかなぁ。

ちなみにこの「SFロックステーション」、91年にはマサムネくんもパーソナリティをつとめており、なんと1時間40分もの長丁場を毎週やっていたのだ。すごいね。GUMBOよりもマニアックな番組(FMじゃなくてAMだし)だった。わたしはその頃からマサムネくんの個性に惚れてたのかなぁ。意識していないけど。

のちにスピッツというバンドに注目するきっかけとなった「日なたの窓に憧れて」をはじめ、SFロックステーションが終了する頃までこの番組で何曲ものスピッツソング、のちにすきになるきっかけとなる音楽(ほかのアーティスト)を聴いた。わたしの音楽の先生と言える番組かもしれない。

(2 Jan 1999 komako)
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